あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします
昨年はついにブログの再開が果たせず申し訳ありませんでした。
毎度オオカミ少年みたいな宣言で信頼度はほぼゼロかもしれませんけど、今年こそ本格的な再開を目指して努力する所存ですので、どうか温かい目でご期待いただけますと幸いです。
以下、お正月らしい梅の写真を例年のようにレンズ紹介記事風に並べてみます。残念ながら昨年は一度も撮影に出掛けられなかったため(別に病気等の理由ではありませんのでご心配なく)、だいぶ以前の写真ばかりとはなりますが、それでもよろしければご笑覧ください。
皆様にとって本年が良い一年となりますように!
興和 / Prominar 50mm f1.4 (Kallo140 / Kowa140)

興和が1959年に発売したレンズ交換式レンジファインダーカメラ、カロ140(Kallo140/後にKowa140に改称)の標準レンズとして設計されたもので、レンズシャッター用としては初めて「f1.4」を実現したことでも知られます。ゾナータイプとダブルガウスタイプとの折衷型のような独特なレンズ構成を採用しており、絞り開放では少しホワホワするものの、2段ほど絞るとトーン豊かで立体感と厚みのある写りをしてくれるとても優秀なレンズです
Steinheil / Quinar 85mm f3.5 (m39 / Paxette)

パクセッテ用の交換レンズで、たいへん小振りな外観が特徴です。中級カメラ用なので特に凝ったスペックではありませんが、テレゾナータイプによる手堅い設計のためよく写ります

Kodak / Ektar 47mm f2 (Retina II)

レチナⅡ型に搭載されていたエクター。このレンズ最大の特徴は開放時の上質なフレア描写でしょうか。画面全体に均質に薄く柔らかく掛かる品の良いヴェール効果には魅せられます

STABLE / LINEOGON 35mm f3.5 (m39 / Paxette)

こちらもパクセッテ用の交換レンズの一つ。構成枚数が少ないこともあってか抜けが良くて発色も鮮やか。本来の最短撮影距離はレンジファインダーカメラ用のため長めとなっているものの、意外と近接撮影に適性があるらしく、ゴースト出現も画面効果としては面白いです

小西六 / HEXANON 100mm f2.8 (Konica F)

コニカFマウントの中望遠ヘキサノン。初期の一眼レフシリーズは短命だったこともあって話題に上ることの少ないレンズのように思いますが、その写りにはなかなか侮れないものがあり、やや古風な味わいを漂わせつつも描写力自体は高品位で、特有のトーンもまた魅力的

日本光学 / NIKKOR-S.C 5cm f1.4 (Nikon S)

いまさら私が何か語る必要もなさそうなニコンSマウントの5cm f1.4。このレンズの開放時の強い滲み描写は撮影していてとにかく楽しい!(ピント合わせには苦労するけど)

VOIGTLÄNDER / COLOR-SKOPAR 50mm f3.5 (PROMINENT)

プロミネントの3種ある標準レンズのうちで最も開放値の暗いモデルがこちら。ノクトンやウルトロン付きがよく売れたためか、このカラースコパーは見掛ける機会が少ないですね。とはいえ高級機に付属するレンズですからその描写性能は折り紙付きで、安定感は抜群です

VOIGTLÄNDER / COLOR-SKOPAR X 50mm f2.8 (BESSAMATIC)

上掲のf3.5モデルの後から登場した新型で、ベッサマチックの標準レンズとしても採用されています。シャープネスとキレの良さが増したスッキリ描写が身上ですが、逆にf3.5モデルに感じられた柔らかで温和な雰囲気が消えてしまったのは少し残念だったりもして…

Meyer-Optik / Trioplan 100mm f2.8 (m42)

締めはこちらのトリオプラン。バブルボケがあまりに有名になりすぎて食傷気味な方も多いでしょうけど、その円満な玉ボケの形は新年の寿ぎにこそぴったりな気もするんですよね。少し使ったらすぐ飽きてしまうのに、ときどき無性に持ち出したくなる不思議なレンズです


CAMERA : SONY A7
2025年 元旦