あけましておめでとうございます
本年もどうぞよろしくお願い致します
昨年はようやくブログの再開を果たすことができました。本年も精進して更新を続けたいと思いますので、お付き合いをいただけますと幸いです。通常のレンズ紹介記事をできるだけ増やしていきたいのはもちろん、特集記事についても何本か計画中なのでご期待ください。
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以下、毎年恒例ですがお正月らしい梅の写真をレンズ紹介記事風に並べましたのでご笑覧を
皆様にとって本年が良い一年となりますように!
ライカL(L39)マウントのスーパーヤシノン10cmf2.8です。この当時のヤシノンレンズは玉石混交なイメージがありますが、このレンズは間違いなく「玉」の方の銘玉で、とにかく良く写ります。個人的な印象では10cmのタナーと描写が似ている気がしますね
アグファフレックス(Agfaflex/Ambiflex/Selectaflex)マウントの中望遠レンズ、カラーテリネア90mmf3.4です。優美な外観デザインの小振りなレンズで、フィルムメーカーのアグファらしく抜けと発色の良い明快描写をするため、晴れた日に持ち出したくなります
同じくアグファフレックス用の標準レンズ、カラーゾラゴン55mmf2です。ありがたいことに最近ではこんなマイナーなカメラ用のマウントアダプターも販売されていて、気軽に撮影を楽しむことができます。クリアに抜けつつも暖かい、少し古風な味わいのレンズです
ワルツのエンボイ35(Walz ENVOY 35)に固定装着されたSコミナー4.8cmf1.9をジャンク機体から抜き出してミラーレスカメラ用に改造したもの。3群7枚のゾナータイプというf1.5級の贅沢なレンズ設計で、近接時はゾナータイプ特有の後ボケを楽しめます
前回の「K」ナンバーソリゴール特集で取り上げた、ソリゴールミランダ2.8cmf2.8です。最初期のレトロフォーカスタイプの28mmレンズとしては驚くほど小柄なサイズで写りも優秀です。開放時に周辺減光が目立つものの、近接撮影ならそれほど気になりません
大変稀少なコニカF(Konica F)用の標準レンズ、ヘキサノン52mmf1.4です。運良く安価に入手することができました。個人的には国産レンズ屈指のフレア玉だと思っていて、開放時の繊細な解像感と、それを優しく包み込むフレアの滲みとのバランスが絶妙なんです
こちらはコニカFS(Konica FS)用の標準レンズ、ヘキサノン52mmf1.4です。上のコニカF用と光学系は同じではないかとも言われますが、描写は若干違う印象を受けます。開放時のフレアが少し控えめになり、画面全体の均質感も上がったように感じるのですが…
コニカⅢA(Konica IIIA)に固定装着されていたヘキサノン50mmf1.8です。なぜかレンズ部分のみがebayに出品されていたのを30$ほどで購入。さすが当時の小西六ご自慢のレンズだけあって、安定感が抜群で落ち着きのある大人な写りには惚れ惚れさせられます
アベノンの100mmf2.8マクロレンズです。その正体がキノ精密工業のキロン(Kiron 105mm f2.8 MACRO)なのは公然の秘密(?)ですが、もともと評判の良い高性能マクロレンズとして知られるので、開放から文句の付けようのない素晴らしい写りをしてくれます
藤田光学のフジター90mmf3.5というm42マウントのレンズ。おそらく商品化には至らなかった試作品レベルの個体で、実絞り・三枚玉・前玉回転式という極限までコストを切り詰めた安価商品になる予定だったようです。そんなレンズでも意外と写るものでして…
再びスーパーヤシノン10cmf2.8です。繊細な解像感とフワッとした柔らかい立体感のある写りがたまりませんね。残念なのはこの素晴らしい描写のレンズがなかなか出てこない稀少モデルだということ。いったいどこのメーカーが製造を担当したレンズなんでしょう?
こちらも再びヘキサノン52mmf1.4。「コニカF」というカメラは小西六があらゆる意味で当時の最高を目指して開発した機種であり、当然ながらそこに装着される標準レンズにも相応の性能を求めたはず。なにしろびっくりするくらい美しい写りをするのですから…
CAMERA : SONY A7
2023年 元旦