レジェンド、再び! / フジノン FUJINON 5cm f1.2(前編)

富士写真フイルム / FUJINON 1:1.2 f=5cm

 

伝説的レンズの再登場

長らく休載しておりましたブログを再開するにあたり、過去に投稿したレンズ関連の記事を見直してみたところ、最初期に取り上げた フジノン5cm f1.2 の記事で掲載した写真が枚数的に物足りなさを感じるのと、撮影内容の面でもやや偏っている点が気になりまして、それ以降にあちこちで撮り歩いた写真を簡単にまとめて追加でご紹介することにしました。

 

FUJINON 5cm f1.2
フジノン 5cm f1.2 ライカLマウント ⇒ アイモマウント改造 ⇒ ソニーEマウント再改造

前回もご説明した通り、この個体はもともとライカL(L39)マウント用であったものが映画撮影機用のアイモマウントに改造されており、それを入手した私がソニーEマウントのカメラで使用できるように手を加えた再改造品です。アイモマウントということで映画等の撮影現場で相当に酷使されたのでしょうか、前玉には細かい傷が多数あり、光学系の状態は決して万全なものとは言えません。開放時のフレアの多さや光量が多い場面でのハレっぽさなどは本来の光学性能とは明らかに違っていることでしょう。ただ、そういった点も含めてこのレンズの経験値かと思われますので、私はそのままの状態で撮影を楽しんでおります。

 

遠景描写テスト

前回の記事では遠景の撮影比較をしていなかったため、この機会に実施してみました。

遠景/絞り:開放
五条大橋/絞り:開放

合焦部分の拡大画像

いつものように五条大橋から無限遠の描写をチェック。開放だとさすがに低コントラストで画面全体がフワフワしているものの、想像以上に周辺部分までしっかり解像していることに驚かされます。周辺減光もこのクラスの大口径レンズとしては軽微な部類に入るでしょうか

遠景/絞り:f8
五条大橋/絞り:f8

合焦部分の拡大画像

上記のように、この個体はレンズの表面に細かい傷が多数あります。その影響でしょうか、絞って撮影するとご覧のような白っぽいモヤが画面中心部付近に出てしまいます。全体的にかなり整った写りをしているだけにこれはとても残念。そんなわけでこのレンズは基本的に絞らずに使用することにしており、従ってこれ以降の写真も全て開放のみの撮影となります

 

絞り開放での撮り歩き/カメラ:SONYα7

それなりの枚数があるため、前後編の2回に分けてご紹介したいと思います。前編の今回は2020年の秋にフジノン 5cm f1.2で撮り歩いた写真を撮影日順に並べてみました。

※写真をクリックすると、より大きな画像(1920x1280)が表示されます
※画像右下のルーペマークをクリックすると、合焦部分の拡大画像が表示されます
※撮影時の設定、データの処理等についてはこちらをご参照下さい

◆ 2020.10.05:祇園~八坂神社

私のいつもの散歩コース。本来なら五条坂→清水寺→高台寺→八坂神社→円山公園→知恩院→祇園と巡るのが基本なのですが、この日は家を出る時間が少し遅れたため短縮版コースで

祇園~八坂①
五条大橋東詰

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まずは鴨川土手に咲いていた彼岸花を一枚。開放時の後ボケは暴れ気味なことも多いのですが、一定距離より近接側に寄るとボワッと気化したような独特な雰囲気のボケに変化します

 

祇園~八坂②
祇園町

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半逆光の厳しい状況下の撮影でも、なかなか健闘してくれています。表面傷の多いレンズでこれなのだから、状態の良い個体ならさらにクリアに写ると考えると恐ろしい性能ですよね

 

祇園~八坂③
東山上弁天町

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祇園~八坂④
円山公園

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祇園~八坂⑤
八坂神社

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祇園~八坂⑥
八坂神社

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こういった光景を撮らせたら最強のレンズかもしれません

 

◆ 2020.10.11:哲学の道

市バスを銀閣寺道バス停で降りて銀閣寺方向に進み、そこから哲学の道を南下して蹴上まで

哲学の道①
北白川天神宮界隈

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哲学の道へ向かう前に観光ルートから少し北に外れて北白川天神宮へ
神社の参道が白川を渡っているあたりの雰囲気が好きでよく訪れます

 

哲学の道②
哲学の道

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ピントを3~5mほど先に合わせた時に画面に漂う、この「まったり感」がたまりません

 

 哲学の道③
哲学の道

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哲学の道④
若王子

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哲学の道⑤
若王子

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ローキー気味に撮影した際の諧調豊かな暗部描写もこのレンズの魅力の一つ

 

哲学の道⑥
蹴上

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ここは「ねじりまんぽ」で知られるインクライン下の蹴上トンネル

 

◆ 2020.10.18:山の辺の道

近鉄の天理駅から桜井駅まで山の辺の道を散策。秋にこのルートを歩くのは最高に楽しい!

山の辺の道①
石上神宮

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石上神宮の境内を自由に闊歩している神鶏さんたちも時々は小屋に戻ってひと休み

 

山の辺の道②
穴師

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山の辺の道③
穴師

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被写体との距離によってはボケが暴れますが、それもまた面白いんです

 

山の辺の道④
穴師

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山の辺の道⑤
檜原神社前

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「かたい」柿が1袋百円。欲しかったのだけど、荷物がいっぱいであきらめました

 

山の辺の道⑥
檜原神社~玄賓庵

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山の辺の道⑦
玄賓庵

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山の辺の道⑧
成願稲荷神社

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暗部からハイライトまでの穏やかなグラデーションが心地良いです

 

山の辺の道⑨
三輪

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山の辺の道⑩
平等寺付近

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山の辺の道⑪
金屋

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山の辺の道⑫
金屋

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◆2020.10.25:葛城古道

近鉄大和八木駅前から日本一長い路線バスとして有名な奈良交通特急301系統に乗車し、まだまだ序盤の50分程で到着する風の森バス停で下車(他のバスもあるけど、これに一度乗ってみたかった)、葛城古道を北上して近鉄御所駅までを散策。こちらの古道も楽しい!

葛城古道①
高鴨神社

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葛城古道②
高天彦神社

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葛城古道③
高天彦神社~橋本院

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葛城古道④
南郷

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葛城古道⑤
葛城一言主神社

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葛城古道⑥
九品寺

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葛城古道⑦
大和三山

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日没寸前の大和三山をコスモス畑越しに望んでいます

 

◆ 2020.11.08:伏見稲荷

伏見稲荷大社の火焚祭。祭礼が終わってからお山に入ったら早々に暗くなってしまいました

伏見稲荷①
火焚祭

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伏見稲荷②
弘法ヶ瀧

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伏見稲荷③
一ノ峰~御劔社

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伏見稲荷④
御劔社

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伏見稲荷⑤
経塚付近

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それにしても、こういったローキーな写真で見せる描写力には本当に舌を巻きます

 

伏見稲荷⑥
四ツ辻

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伏見稲荷⑦
熊鷹社

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落ち葉掃き用のちり取りが気に入ったのか、子猫が出たり入ったりして遊んでいました

 

 

…今回はここまで。2021年以降の写真はまた次回ご紹介します。

国産レンズ

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